【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
ぴちゃんぴちゃんとどこかで水の落ちる音がする。その洞窟には淡く青く光る苔が群生していて、こんな時でなければ絵にでも描いておきたいような神秘的な空間だ。クライヴは分岐のある洞窟の中を迷いなく進んでいく。流石にこれからのことを考えて、緊張しているのか、口数がどんどん少なくなっていった。
「……スイレン」
急に前を行くクライヴが立ち止まったので、スイレンは慌てて歩みを止めた。そこは、がらんどうとした大きな空間だ。ここにも光る苔が天井にも生えていて、まるで光り輝く星空がまた広がったようだ。
「わ、クライヴ。どうしたの?」
「居る」
短く返事を返した彼の言葉にスイレンはコクンと息をのんだ。黒竜エグゼナガル。あの美しいイクエイアスの対になる存在というと、禍々しい魔物のような姿なのだろうか。
「……スイレン」
急に前を行くクライヴが立ち止まったので、スイレンは慌てて歩みを止めた。そこは、がらんどうとした大きな空間だ。ここにも光る苔が天井にも生えていて、まるで光り輝く星空がまた広がったようだ。
「わ、クライヴ。どうしたの?」
「居る」
短く返事を返した彼の言葉にスイレンはコクンと息をのんだ。黒竜エグゼナガル。あの美しいイクエイアスの対になる存在というと、禍々しい魔物のような姿なのだろうか。