【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
高速飛行するには距離が近い。薄闇が晴れて太陽が登っていく夜明けの空を見ながら、ゆっくりと王都へと近付く。
「……スイレンがエグゼナガルと交渉してくれた、と聞いた。なんでそんな無茶を……」
リカルドは躊躇いがちにスイレンの耳元で囁いた。鞍を取り付けている時に他の竜騎士から聞いたのかもしれない。
「私、リカルド様を助けたくて、もう他に何も考えられなかったんです」
間近で見えるその顔は、どこか悲しそうだ。自分の身を守る術のないスイレンに無茶をさせたこの状況を、自分のせいだと思っているのかもしれない。その後悔を取り払いたくてスイレンは微笑んだ。
「こんな時にしか会えないだろうイクエイアス様にもお会いできて、エグゼナガル様も、私の出した魔法の花を喜んでくださったみたいなんです。良い経験になりました」
「……こんなところまで、怖かっただろう。君を守るのは他でもない俺のはずなのに、君に助けて貰って、情けないよ」
リカルドは悔いるような声を出して小さなワーウィックの体を支えているスイレンの体をぎゅっと覆うように抱きしめた。
「……スイレンがエグゼナガルと交渉してくれた、と聞いた。なんでそんな無茶を……」
リカルドは躊躇いがちにスイレンの耳元で囁いた。鞍を取り付けている時に他の竜騎士から聞いたのかもしれない。
「私、リカルド様を助けたくて、もう他に何も考えられなかったんです」
間近で見えるその顔は、どこか悲しそうだ。自分の身を守る術のないスイレンに無茶をさせたこの状況を、自分のせいだと思っているのかもしれない。その後悔を取り払いたくてスイレンは微笑んだ。
「こんな時にしか会えないだろうイクエイアス様にもお会いできて、エグゼナガル様も、私の出した魔法の花を喜んでくださったみたいなんです。良い経験になりました」
「……こんなところまで、怖かっただろう。君を守るのは他でもない俺のはずなのに、君に助けて貰って、情けないよ」
リカルドは悔いるような声を出して小さなワーウィックの体を支えているスイレンの体をぎゅっと覆うように抱きしめた。