【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
そう思ったスイレンはせめてもと思い持てる魔力を全部使って魔法の花を彼の周辺に数え切れない程咲かせた。
驚く顔がこちらを見て、それに気がついたスイレンは精一杯の笑顔で微笑んだ。せめて、去ってしまうあの人の思い出には笑顔で残りたかった。
空で待っていた竜騎士達はリカルドを待って攻撃魔法の届かない上空へと上昇していく。スイレンは自然と涙がこぼれてきたのを感じた。
もうこれできっと二度と会うことも、ない。
スイレンは袖で涙を拭うと、自らの決められた運命へと戻るために心の準備をする。あの人がどこかで生きている。そう思うとこれからのこともきっと乗り越えていけるような気がするのだ。
深呼吸をして空を見上げたスイレンに信じられないことが起きた。
上空から一匹の竜が、直滑降で降りてくるのだ。そして、気がついた時には太い腕に抱かれ、空の上に居た。
この身に起きたことと言えど、どうにも理解が追いつかなくて、小さくなって行く王都を何も言わずに見つめた。
自分の運命が音を立てて変わっていくのを、スイレンは喋ることもままならぬほどのつよい風に吹かれながら、感じていた。
驚く顔がこちらを見て、それに気がついたスイレンは精一杯の笑顔で微笑んだ。せめて、去ってしまうあの人の思い出には笑顔で残りたかった。
空で待っていた竜騎士達はリカルドを待って攻撃魔法の届かない上空へと上昇していく。スイレンは自然と涙がこぼれてきたのを感じた。
もうこれできっと二度と会うことも、ない。
スイレンは袖で涙を拭うと、自らの決められた運命へと戻るために心の準備をする。あの人がどこかで生きている。そう思うとこれからのこともきっと乗り越えていけるような気がするのだ。
深呼吸をして空を見上げたスイレンに信じられないことが起きた。
上空から一匹の竜が、直滑降で降りてくるのだ。そして、気がついた時には太い腕に抱かれ、空の上に居た。
この身に起きたことと言えど、どうにも理解が追いつかなくて、小さくなって行く王都を何も言わずに見つめた。
自分の運命が音を立てて変わっていくのを、スイレンは喋ることもままならぬほどのつよい風に吹かれながら、感じていた。