【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
 ガヴェアの国境を越えたと思われる頃、スイレンを乗せた赤い竜は高度を落としはじめた。同じように空に数多居る竜達も高度を落としていく。

「リカルド、可愛いお土産持って帰るんだな。こっちは決死の覚悟で救出に行ったって言うのに、お前何してたんだよ」

 あきれた声がすぐ近くからしてスイレンは後ろ向きに抱かれたまま彼の逞しい腕の中で驚きつつ身動ぎをした。

 声の方向に目を向けると深い青の竜を駆る茶色の髪の男性が、こちらを笑いながら見つめていた。

 いかにも好青年といった風情のとても顔が整った人だ。すごくモテそう。きっと女泣かせだろうなとスイレンは思った。

「……ワーウィックの怪我はどうなんだ。ブレンダン」
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