【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
 むしろスイレン以外と結婚なんか、したくない。彼女と出来ないのなら、クラリスの血筋を養子にでも貰えば良いだろう。

 貴族である身分がこの恋を邪魔するのなら捨てることも別に構わなかった。幼い頃からの努力で勝ち取った竜騎士であることは誇りだが、貴族の身分は偶然デュマースの家に生まれたというだけだ。それ以外何の意味もない。

 はじめて触れた彼女の体は甘くて柔らかくてそして、綺麗だった。

 疲れて寝入ってしまったその顔を見つめて、今日すぐに見つけられて心底良かったと息をついた。

 スイレンがずっと屋内に居たら竜で上空から探したところで見つからないからだ。

 明日から同僚達に相当揶揄われるだろうが、別に構わなかった。

 なりふりなんて構っていられない。これを失えばもう生きていけないとまで思いつめているものを前にちっぽけなプライドなど何の腹の足しにもならないからだ。
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