【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
とん、と胸に飛び込んできた柔らかな感覚にリカルドは慌てた。
幻のように現れたスイレンの栗色の髪が揺れ、その花のような匂いが鼻をくすぐる。
「……スイレン? なんでここに?」
それは王都の自分の家で帰りを待っていてくれているはずのスイレンだった。
涙が光り、自分の顔を見上げて嗚咽を漏らす。彼女が何か言いかけたところで、リカルドは反射的にロープを切ってくれた仲間が残していったナイフで迫ってきた刃を止めた。
そこには近衛騎士のジャック・ロイドだ。
その姿には驚いたものの、一気に全ての謎が解けた。何故ガヴェアの魔法使いがここに居て、自分とワーウィックを狙い撃ちにしたのか、何個かの謎が一本の線で繋がったのだ。
「……ロイド。お前だったか」
ワーウィックが自分の竜騎士を選ぶ時に、最後の二人となったのだ。
それは覚えていた。選ばれなかった失意の中近衛騎士に転向したとは聞いていたが、まさか選ばれた側である自分に恨みを残しているとは思わなかった。
幻のように現れたスイレンの栗色の髪が揺れ、その花のような匂いが鼻をくすぐる。
「……スイレン? なんでここに?」
それは王都の自分の家で帰りを待っていてくれているはずのスイレンだった。
涙が光り、自分の顔を見上げて嗚咽を漏らす。彼女が何か言いかけたところで、リカルドは反射的にロープを切ってくれた仲間が残していったナイフで迫ってきた刃を止めた。
そこには近衛騎士のジャック・ロイドだ。
その姿には驚いたものの、一気に全ての謎が解けた。何故ガヴェアの魔法使いがここに居て、自分とワーウィックを狙い撃ちにしたのか、何個かの謎が一本の線で繋がったのだ。
「……ロイド。お前だったか」
ワーウィックが自分の竜騎士を選ぶ時に、最後の二人となったのだ。
それは覚えていた。選ばれなかった失意の中近衛騎士に転向したとは聞いていたが、まさか選ばれた側である自分に恨みを残しているとは思わなかった。