【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「お前の恋人がクライヴとエグゼナガルの元に向かって、結界を解いてもらうように交渉したんだ。愛されてて羨ましいわ」

 竜騎士の同僚であるゴトフリーがクライヴに鞍を取り付けながら、耳打ちをしてきた。

 その言葉にリカルドは目を剥いた。何故ここにスイレンがいるかは気になってはいたが、とにかくこの場の後始末を急いでいてまだ本人に聞けていなかったからだ。

「良いよなー、俺も早く恋人欲しいわ。あの子の友達紹介しろよ」

 竜騎士は結婚するには良いとされているが、その実出会いの場はあまりなかった。

 ここのところ、隣国と戦争をしていたこともあり長丁場になる戦闘も多く、帰還したらもう彼女には他の男が居たという話も良く聞いた。

 ゴトフリーは頼むから女の子を紹介してくれとうるさい。それに生返事を返しながら思うのは、すぐ傍で自分達の作業を見ているスイレンのことだ。

 どんな経緯で彼女がエグゼナガルと交渉することになったのかはわからないが、自分とワーウィックを救う最短の道はそれだった。
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