【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「うん。僕の思った通りだな。めちゃくちゃ可愛い」
待っている間に自身も黒い竜騎士服に着替えたブレンダンは、満足そうに頷いた。
伸ばしっぱなしだった栗色の髪は切られ梳かれて流行の形という髪型に結われているし、生まれて初めての化粧も施されている。いつの間にか用意されていたレースの縁取りがある紫色の小花柄のドレスは、スイレンに良く似合っていた。
ブレンダンは店の使用人に料金はいつも通りに、と言い残すとまたスイレンを馬車へとエスコートした。
「お金のことは気にしなくて良いよ。竜騎士の俸給って命かけている分、それなりに高いし僕の実家も見ての通り大金持ちだからね」
飄々とそう言ってのけるブレンダンにスイレンは俯いた。返せと言われても、そのお金がスイレンにはない。最悪の場合はリカルドに借りることになるだろう。
「ああ、そろそろ城だ。ガヴェアの王都も美しくて有名だが、ヴェリエフェンディの自慢の城も美しいよ。よく見て」
誘われるままに窓から白亜の城を見た。確かに御伽噺の舞台になりそうな優美で美しい城だ。美しい絵画がそのまま風景になったような、不思議な気分だった。
待っている間に自身も黒い竜騎士服に着替えたブレンダンは、満足そうに頷いた。
伸ばしっぱなしだった栗色の髪は切られ梳かれて流行の形という髪型に結われているし、生まれて初めての化粧も施されている。いつの間にか用意されていたレースの縁取りがある紫色の小花柄のドレスは、スイレンに良く似合っていた。
ブレンダンは店の使用人に料金はいつも通りに、と言い残すとまたスイレンを馬車へとエスコートした。
「お金のことは気にしなくて良いよ。竜騎士の俸給って命かけている分、それなりに高いし僕の実家も見ての通り大金持ちだからね」
飄々とそう言ってのけるブレンダンにスイレンは俯いた。返せと言われても、そのお金がスイレンにはない。最悪の場合はリカルドに借りることになるだろう。
「ああ、そろそろ城だ。ガヴェアの王都も美しくて有名だが、ヴェリエフェンディの自慢の城も美しいよ。よく見て」
誘われるままに窓から白亜の城を見た。確かに御伽噺の舞台になりそうな優美で美しい城だ。美しい絵画がそのまま風景になったような、不思議な気分だった。