(完)28歳の恋愛事情
礼央君の視線がわたしのお皿で止まる。




「ううん!すっごく美味しいよっ」




と笑って見せたけど、礼央君を目の前にすると、味なんて全くしない。





「茉希先輩、なんか変ですよ?」




「そ、そうかな〜?普通だけど」





動揺を隠すかのように、お箸を進めていくと「茉希先輩、」と呼んだ礼央君の声と、スマホの着信が被った。




この着信音はわたし。





番号を見ずに慌てて電話に出たのが運の尽き。




『もしもし?瀬戸です…一ノ宮さん?』




「っ……あ、はい…一ノ宮、です」




なんでこのタイミング〜?
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