幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

そうなんだ。


ほらね、私が聞くとちゃんと朝陽は答えてくれる。なのになんでモヤモヤするんだろう。



「あったまったか?」


「うん。私、髪の毛乾かすからゆっくり入ってきていいよ」



引き出しの中にあるドライヤーを手に取り、朝陽の前を通り過ぎる。



「………今日は俺が乾かすよ」


「へ?でも朝陽もお風呂入んないと」


「俺は平気だ。心美、おいで」



そんなこと言われたらいきたくなっちゃうじゃん。髪乾かすとか初めて言われたし。


びっくりしたけど私はバスタオルを外して朝陽の前に座る。


人に髪を乾かしてもらうのは本当に久しぶりで変な感じ。しかもその人が私の好きな人だからなおさら。


まだ恋人でもない人からこんなことされてもいいのかな。


………別に朝陽はそんなこと考えてないよね。


だってこの前キスした時だってその後なんもなかったかのように振舞ってたし。
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