約束は午後2時に、あの桜の下で
5月 利奈先生からアキ先生へ
5月ー。新緑が中学校を染め上げる時期。
キミはいつも通りの学校の日々を送ってた。
そんなある日、キミの清掃区域が利奈先生の担当の清掃区域になった。
一日目ー。キミは誰もいないし、みんな帰ったんだと思って学校を後にした。

だけど、これが間違いだった。

次の日に、利奈先生に「昨日休んだんだから、塵取りやりなさい。」と怒られた。
キミは「私はサボってない。だって優等生だもん。みんながいなかったから帰ったんだ!」と心の中で怒りながら、顔は満面の営業スマイルで、「はい」と従った。
その事があって、利奈先生の事が嫌いになった。早く産休入ってくれればいいのに。そうなったら、今度こそ誰にも怒られずに、平和な学校生活を送れる!

そう思いながら、残りの学校生活を送った。幸いにも後2週間の辛抱。そしたら利奈先生は産休入っていなくなる。

キミはその日々を頑張って耐えた。
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