約束は午後2時に、あの桜の下で
5月21日ー。ついに利奈先生が産休入った。
キミは寂しい感じを保ったが、内心は「やった、利奈先生がいなくなった。だけど、次にくる人はどんな感じの人なのだろう?優しくて、可愛い先生で、私を庇ってくれる先生ならいいけど……」と、喜びと心配で一杯だった。
実際、ハズレの人も結構いることをキミは知っている。習い事の先生だって沢山いて、苦手な人、好きな人がいるから。それと、自身の感だ。今まで後任で来た人は、殆どがキミと相性悪かった…。

着任式前日ー。新しい先生の姿が見えた。何故前日にいたというのは、この日、キミの学校周りに不審者が出て、一斉帰宅になったから。身長が高く、眼鏡をかけていて、近寄り難い雰囲気を醸し出してた。その姿を見た瞬間、キミはかっこいいなと思い話しかけたかったが、この場では無理だった。ま、明日家庭科あるし喋れるか。

そして、着任式ー。
昨日見た先生の名前は何だろう?と楽しみにして聞いていた。
「皆さんはじめまして。私は三島アキです。2年所属、全学年の家庭科をみてくので、よろしくお願いします。」
そう聞いたキミは、「何だ、いい先生そう。優しそうで、かっこいいから。だけど、合う合わないう人合わない人いると思う。」

どんな人か、次の時間の家庭科が楽しみだ。
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