エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない
「そんな顔をされたら止められないけど」
「止める気はあったんですか?」
「さすが俺の秘書。なんでもお見通しってわけだ」
目を軽く見張ってから細める。
「いつも注意深く観察していましたから」
雅史の眼差しひとつ、呼吸のタイミング、眉の上げ下げなど些細な変化を見逃さないようにしてきた。雅史がなにを欲しているか、なにを言おうとしているか、探って先手を打つのに必死だった。
まさか、そこに自分への好意が隠されているとは予想もせずに。
「楓の前で嘘はつけないな」
「はい。気をつけてくださいね」
雅史は微笑みながら楓の額に自分のそれをこつんと合わせた。
「楓には嘘をつかないと約束する」
「私も誓います」
雅史はいったん起き上がり、自身がまとっていた洋服を一気に脱ぎ去った。均整の取れた肉体があらわになり、楓の胸をさらに高鳴らせる。