エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない
数時間後――。
ベッドに移動した楓たちは、隙間もないほどぴったりと体を寄せ合って呼吸を整えていく。冷めていく熱に縋るように雅史にしがみついた。
(……すごく幸せ)
胸があたたかく、これほど満ち足りた気持ちになるのは初めてだ。
「院長には改めて俺のほうから話そうと思う」
雅史が楓の髪を指先で弄ぶ。
「私も父に話します」
すぐに納得してくれるとは思わないが、許してくれるまで何度も話す以外にないだろう。
「俺は楓を絶対に離さないから」
情熱的な言葉が耳をくすぐり、雅史の腕が楓を強く引き寄せる。
どんな困難があっても、楓も一度掴んだ雅史の手は絶対に離さない。
抱きしめ返していたら、雅史のお腹が場にそぐわない音を立てた。