あやかし戦記 闇の中の流星
ドラゴンたちに当たった玉は、一瞬で網へと形を変え、ドラゴンの体に絡み付こうとする。だが、ドラゴンの方がレオナードたちが言ったように体が大きく、ツヤでさえ壊すことのできなかった網はブチブチと引きちぎられてしまった。

「でも、これで少しでも足止めになる!」

ヴィンセントが次々と弓を放っていき、ドラゴンに一本も外すことなく命中させていく。イヅナとレオナードも地面を蹴り、ドラゴンを斬った。

「ゆ、許してくれ……。もうここには来ないから……」

「そう、俺たちは頼まれたからこんなことをしているだけで……」

イヅナとレオナードに斬られ、地面に落ちたドラゴンたちは必死に命乞いを始める。イヅナたちは顔を見合わせた後、イヅナが薙刀をドラゴンの首元に近付け、訊ねた。

「あなたたちにこの村を襲うよう指示したのは誰?」

「イヴァン・メドベージュワって言う呪術師だ」

その名前を聞き、イヅナの目が見開かれる。ミツヒデを悪の道へと引きずり込み、ツヤを苦しめるきっかけを作った人物だという情報が頭に浮かんだからだ。
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