俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「な、なんですか……突然」

「楽しそうだな。誰と連絡していた? ……もしや男か?」

 無遠慮な勘ぐりに面食らった私は、思わず否定の言葉をこぼしていた。

「違いますよ。劇団の先輩です。香澄先輩って言うんですけど」

 すると玲二は一瞬考え込み、「ああ」と言葉を漏らした。

「熊沢香澄か。覚えている。あのハーフの女だろ?」

「そうです、すごく楽しい人で尊敬する人なんです」

「まあ、たしかに美人だよな。舞台でも明確な華があったし、あれはいつか大成するかもな」

 思わず目を見張る。
 香澄のことを覚えていたのもそうだが、玲二がここまで素直に褒めるのは珍しいことだったからだ。
 香澄が褒められたことに気を良くしつつ、少し俯きながら答える。
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