俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「……知ってたんですね、遠藤くんが元カレだってこと」
私の言葉に玲二は「ああ」と短く返事を返す。私に対し顔を背け、まるで拗ねているような様子だった。
「いつ知ったんですか。もしかして、あの晩に不機嫌になったのってこのことを知っていたから?」
「…………」
玲二は答えなかったが、横顔からでも分かるその苦い顔に図星だとすぐに理解した。
小さくため息をつき、玲二の肩を掴んでこちらに直らせる。彷徨っていた目線を無理矢理合わせると、その瞳の奥がゆらゆらと揺れているのが見てとれた。
「玲二さん……さっきの遠藤くんに対する態度はちょっと酷いです。あんな脅すような真似までして。……というかなんでわざわざそんな過去のこと掘り返すんですか。彼とは円満にお別れしたんですし、疑うようなことなんて一切ないです」