俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「あなたがこはるを大切にしているなら手を出すことはないでしょう」

 突如、苗字呼びから名前へと変わった遠藤に面くらっている私に対し、玲二は「なんだと?」と地の底から這うような声色で気色ばる。

 遠藤は気にする素振りもなく、私に向き直った。

「それじゃあまたあとで。多分そろそろスタッフさんが呼びに来ると思うから。……撮影一緒に頑張ろうな」

「え、あ、うん」

「そんじゃ!」

 遠藤はそう言い残し、手を上げながら去っていった。

 部屋に残された玲二は恐ろしいほど不機嫌な様子だった。

 私は恐る恐る話しかける。
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