俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
そしてそのまま玲二は仕事があるからと帰っていった。結局撮影初日は何事もなく終了するが、途中物言いたげな視線を送ってくる遠藤と一度も話すことができなかっだことが気がかりではあった。
それからというものの私は映画の撮影で忙しくなっていきーーなかなか玲二と会えない日々が続くこととなる。
『へぇ、月ノ島玲二がそんなことをね。確かに見た目からして俺様って感じだけど、独占欲もやばそうだねぇ』
「独占欲っていうんですかね、ああいうの。……玲二さんの場合、自分のテリトリー内にあるものが他人の手に渡るのが嫌ってだけじゃ……」
『なぁに自信ないこと言ってんの! 少しも好意がない人間のためにわざわざ仕事抜け出して応援に駆けつけてくれるわけないでしょ? それに、花だって貰ってるし。……正直大金持ちな男ってブランドバッグとかでっかい宝石とか高いだけのもの贈り物に選ぶとばかり思ってたけど。月ノ島玲二って意外とちゃんと見てんのね、こはるのこと』
自宅に帰ると香澄から着信に気がつき、かけ直した電話で世間話をしている最中だった。
玲二とのことについて度々連絡ツールで相談しているのだが、やはり電話で話す方が気持ちも整理できると思った。