俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 先程の香澄の言葉に加え、玲二の不機嫌な表情が脳裏に思い浮かぶがそのまま目を閉じる。
 それよりも映画撮影に対して気を引き締めて取り組まなければ。

 気持ちを新たにしつつ、その晩、私は眠りについたーー。





 そして翌日の撮影現場。

「おはよう、花宮。今日もよろしくな!」

 昨日の玲二とのあれこれについての負の感情感じさせない明るい挨拶をくれる遠藤。こはる呼びは昨日の一回だけで、それ以降は苗字呼びのままだった。 

 結婚したために苗字は変わっているが、芸名も花宮姓のままなので違和感はない。だが、昔付き合っていたときも苗字で呼ばれていたために昨日のことは驚いていたのだ。
 私は微笑みながら挨拶を返す。

「おはよう、遠藤くん。うん、頑張ろうね」
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