俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「花宮が既婚者だって分かってる。でも、そんな風に曖昧な関係なら俺が奪う。俺の方がこはるを幸せにできる自信があるから」

 そう言い切ると、さっと背中を向けた。
 そしてそのまま歩き出す。途中、一度立ち止まった遠藤は振り向くことなく言葉を放った。

「……キスシーン、楽しみにしてる」

 言い残した遠藤は去っていった。
 私は呆然と立ちすくんでいたが、どくどくと心臓が早鐘を打っていることは自分でも分かっていたーー。
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