俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「…………どうやら覚悟が決まったみたいですね。……俺はあなたのことを認めます。だからどうか幸せになってください」
「ふんっ、言われなくてもな」
俺は少しだけ晴れた頭で口元に弧を描く。椅子から立ち上がり、そのまま扉を出ようとしたとき。
「……そういえば今日の撮影で言っていたんですが、最近花宮は自宅に帰ってないそうです。なんでも劇団に身を寄せているようでーー」
遠藤の言葉に疑問が頭をよぎる。
なぜ、自宅があるのにわざわざ劇団なんかに。
俺は遠藤の情報に礼を言い、そのままこの場を後にした。スマートフォンを取り出し、こはるへと電話をかける。
こはるは3コール目で出た。
『……もしもし』