俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
その様子を横目に俺は続ける。
「だから逃げた。俺はーーーーこはる、お前のこと愛してるんだ」
「……え?」
初めて口にしたその言葉。
こはるは目を丸くして呆然としていた。
対して俺は平然としつつも、気持ちが先走っているのを自覚していた。
かけていた椅子から立ち上がり、こはるの前で膝をつく。そして彼女のほっそりとした手を取り、甲に唇を落とした。
こはるの肩がびくりと跳ねたのを視界に捉えたが、そのまま真面目に語る。
「お前はどうだ? 俺のこと、どう思ってるんだ?」
「わ、私は……」
唇を落とした手を引き抜き、胸元に寄せるこはる。その顔は恥いっているのか、林檎のように真っ赤に染まっていた。
俺は気持ちが逸って仕方がなかった。早くこはるの答えを聞きたくて。だが、なかなか答えないこはるに痺れを切らし、不敵に笑む。