俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「けど、どうしてあなたと一緒に暮らす必要があるんですか」

「……俺の家系はみんなそうだからだ。夫と妻は一緒に暮らす。これは鉄則だからな」

 玲二の父と母のことを考えるとたしかに彼がその考えに至るのは納得ができる。
 月ノ島グループの社長である玲二の父は、妻である玲二の母のことを溺愛し、時間があれば常に隣にいると耳にしたことがある。幼い頃からそれを見続けてきた玲二にとって、夫婦は共に暮らすのだということは常識なのだろう。

「……というか前に会ったときから思っていたんだが。こはる、なぜ俺の名前を呼ばない? 昔は呼び捨てだったり君づけで呼んでいたのに意味がわからん」

「それは……」

 互いに大人になって呼び捨てや君付けで呼ぶのは馴れ馴れしいのではと考えたことと、玲二に対する苦手意識もあって呼ぶことを避けていた。それを指摘されて私は口籠る。
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