俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「よかったですね、団長。これで観客の方も団員のみんなも喜んでくれますね」

『ああ! 本当に! それじゃあ、また稽古の日程が決まったら連絡するから』

 返事を返すと通話が切れた。
 私はスマートフォンを握りしめ、玲二に向き直る。



「玲二さん、本当にありがとうございます。劇団のこと、感謝してます」



 決して広いとは言えない車内で私は深く頭を下げた。
 たしかに態度は横柄だが、玲二は約束を守ってくれた。劇団を救うのにもそれ相応のお金が必要だったはずだ。私が何年も働いてようやく貯まるほどの莫大な資金が動いている。そう考えると感謝してもしきれないほどだった。
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