俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
玲二はきちんと約束を果たしてくれたのだ。その恩に報いるためにも、妻の役目を演じ切らねばならない。その第一歩として、カップルのようにデートをするのは名案でもあった。
それに、男性とのデート経験が多いとは言えない私にとって今のこの状況は今後演技をしていく上での勉強にもなる。演技する上で恋という題目は欠かせないものだから。
「玲二さん、これなんかどうですか。使いやすそうなお玉です」
「お玉って……もっとインテリアとか美容グッズとか若い女が好きそうなものたくさんあるだろうが。なんでわざわざその中から使いやすそうなお玉を選ぶんだ?」
「インテリアとかよくわからないですし」
「……お前にはもう少し流行に敏感になるべきだな。いや、こはるのあの部屋を見る限りそれは難しい相談か……女優として売り出すならその辺りは事務所がプランニングしていくべきか。いやだがイメージ戦略というのもーー」