俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「…………どうしてそんなに怒ってるのか私には分かりません」
私は唾を飲み、純粋な疑問を投げかける。
すると玲二は決まりの悪そうな視線を向けてぽつりと語り出した。
「……こはるが他の男の名前ばかり呼ぶのが悪い。それになんだ、あの数の雑誌の類は。どう考えてもあの男のファンにしか思えない。…………だから腹が立ったんだ」
「腹が立ったって…………玲二さん、もしかして嫉妬しているんですか?」
「は、はあ!? お、俺が嫉妬なんてするはずないだろう? お前、一体なにをふざけたこと抜かしてるんだ」
「だってーー」
私が言葉を並び立てようと口を開けば、「うるさい、だまれ」と声が挟まれる。先ほどと同じ『うるさい』であるずなのに、照れが混じっているような声色に私は内心くすりと笑った。