俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「……そんなに遠藤くんの雑誌があったのが気に食わないんですか? 別に遠藤くんとはーー」
「遠藤遠藤うるさい。お前、自分が誰の妻になったのか分かってるのか。俺だぞ? そんな見た目だけの優男の方がいいなんて、見る目がないな」
「なっ、……別に遠藤くんのことが好きだってわけじゃないんですし、なんであなたにそんなこと言われなきゃならないんですか。そもそもーー」
言葉を続けようとする私に被せるように「うるさい」と一喝する。あまりの迫力に思わず肩を震わせてしまうほどの怒気で、なぜこれほどまでに憤慨しているのか想像もつかなかった。
怯えた様子の私を見て玲二の双眸が動揺を宿し、はっと息を呑む。
「……ここまで言うつもりじゃなかった………すまん」
小声だったが謝罪の言葉を述べる玲二に思わず目を見張る。私は生まれて初めて彼の謝る場面を見たからだ。唯我独尊を絵に描いたような人間の玲二がどこか身の置き場のないような表情を浮かべ、こちらを伺っていた。