伯爵令嬢は無口な婚約者から愛の証を貰いたい
「今日、君はスカートの下に、・・・その、何も履いていなかったのは、理由を聞いてもいいかな?」
「―――!!!―――」

――――知られてしまっていた!

「そ、それはどうして・・・」
「その、馬車の中で、見えてしまって」

――――見られていた!

「あの・・・見たのですか?」
「ああ、すまない」

 グレンは、顔を赤くして下を向いてしまった。顔を赤くしたいのは私の方だが、赤くなるより青くなってしまった。

「あの、見せるつもりはなかったのです」

 こうなったら、正直に話すしかない。

「もし、私が履いていないことを、グレン様が察してくださったら、パンツをいただけると」

 言い終わらないうちに、いきなり、ガバッとグレンがメイティーラを抱きしめた。

「君は、本当に、そこまでして・・・」
「あの・・・グレン様」

 グレンは、はぁ、と吐息をつきながら、メイティーラをまっすぐ見つめた。

「君に、今日、渡したいものがある。―――受け取ってもらえると、嬉しい。」

 そうして、グレンは小さな袋にはいった、白いパンツをメイティーラに渡した。

「グレン様!―――そんな、用意してくださったのですか」
「ああ、いつも、口数が少なくて、すまない。さらに、プレゼントを用意したこともなかった」
「グレン様、私、嬉しいです」

 グレンの腕の中で、感極まったメイティーラは、うれし涙が流れた。

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