伯爵令嬢は無口な婚約者から愛の証を貰いたい
「グレン様、ダメです。・・・濡れてしまっています」
「・・・なおさら、いい」

 グレンはこんな人だったのだろうか。意外な面をみてしまって驚いたが、さらにグレンは驚くことを言ってきた。

「君に、もう一つ、プレゼントを用意している」

 そう言うと、小さな箱を取り出した。「開けてほしい」というので、メイティーラはその箱をそっと開けた。

「―――!!!―――」

 中には、キラリと光るダイヤモンドのついた、指輪が入っていた。プロポーズに使われる石だ。

「メイティーラ、君のことを、大切に想っている。婚約している間柄だが、自分の口から言いたくてね。―――結婚してほしい」

 下着だけでなく、ダイヤモンドのついた指輪まで用意してくれていた。嬉しさで、また涙が流れた。

「はい、私も、お慕いしております。―――結婚、お受けいたします」

 二人は、日が暮れるまで東屋で見つめあい、そして唇を時折、合わせたのであった。


◇ ◇ ◇


 快晴である。雲一つない。今日はメイティーラとグレンの結婚式だ。今日はパンツを履いている。

 あれから、すぐに結婚式の日取りが決まった。もともと予定していた頃だったので、準備も早かった。

「あー、メイが結婚してしまう」
「そうそう。結婚が早まったのは、リーバイのおかげよ。ありがとう」

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