伯爵令嬢は無口な婚約者から愛の証を貰いたい
「メイ、それを僕に相談するの?まいったなぁ」
「そんなこと言わないで、あなたしか相談できないのよ、こんなこと」
「でも、どうしてそんなに焦っているの?」
「今年、下着をもらえなかったら、父さまのことだから、娘に誠実でない、とか何とか言って、婚約破棄してしまいそうなのよ」

 焦っていた私は、リーバイが小さな声で「やった」、と言う声を聞いていなかった。

「メイ、僕にいい考えがあるよ。明日はワンピースを着るよね。その時、わざとパンツを履かないで過ごすんだ」
「え?」
「パンツを履かないで、一日過ごす」

 リーバイはとんでもない提案をしてきた。パンツを履かないなんて、とんでもない。

「む、無理よ・・・おしりがスース―しちゃう」
「だからだよ、それをグレンが察して、ああ、パンツを贈らないと、と思ってくれるから」
「そんな、上手くいくかしら」
「それは、それとなく伝えるんだよ。パンツがないって」
「無理よ」
「じゃぁ、パンツください、って、声を出して言えるかい?」
「・・・それも無理」
「じゃぁ、決まりだね。いいかい、出かける朝から、履かないでいくんだよ」

 無茶苦茶な話だが、他に良い方法も思いつかない。メイティーラは悩んだ挙句、パンツを履かないで出かけることに決めた。


◇ ◇ ◇


 快晴である。雲一つない。私もパンツがない。

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