幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「どうして戻って来たの?」

「あ…」

結も少しだけ落ち着きを取り戻す。

俺と冷静に話合えるような雰囲気になった。

「あ、これ…槇村先生から預かった」

俺は結に我が子のエコーのコピー写真を見せる。

「これって…」

「結のお腹の中に居る子供だ…今はまだとっても小さいけど…この子は結から離れまいとお腹の中で頑張った」

「祐斗…」


「…俺はやっぱり結にこの子を産んで欲しい…子供を授かれるのは奇跡だと槇村先生は言う。この子が流産の危機から救われたのも奇跡だ」

「私だって…この子を産むつもりよ。突然の妊娠に戸惑ってるだけ」

「結…」

―――俺達はこの子を産む決意を固める。

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