幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「で、何?」

祐斗はジョッキをテーブルに置き、性急に私の口を開こうとする。

「だ、だからその・・・」

妙にカラダに熱が帯びて来る。

語尾も濁す。

「・・・私の恋人になって欲しいの!!」

「えっ?」

祐斗は食べていた枝豆の皮をテーブルにポロリと落とす。
完全にフリーズして、動きを止めてしまった。

ドン引きされてる・・・

そりゃ私達は幼なじみでそれ以上の関係はない。
祐斗だってそうだ。

私のコトなんて女として見ていない。見られては困る。

そう…私が欲しいのは父に紹介する為だけの偽装の恋人。


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