社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
***

実篤(さねあつ)さん、悪いんじゃけどお風呂、先に入ってもらえるじゃろうか? うちね、ちょっと……、その、すぐには入れそうにないん……」


 不安そうに見つめられて、妹の鏡花(きょうか)が「生理ん時は私、お風呂は最後がええ! お湯とか汚すかもしれんもん!」と言っていたのを思い出した実篤だ。

 男兄弟だろうが、お構いなし。
 何でもかんでも基本的にあっけらかんと話す、うちの妹が言うようには言えないんだろうなと思って。
 くるみの言いたいことを察した実篤だ。

「大丈夫よ。じゃけど何かあったらすぐ()うてね? 俺、真っ()じゃろーが何じゃろーがすぐ駆けつけるけん」

 言ったら、くるみがクスッと笑ってくれて。
 それだけでも実篤はホッとする。

「とりあえず、(ぬく)うしちょきーね?」

 よしよし、とくるみの頭を撫でると、実篤は風呂を目指した。
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