社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
「そんなん言われてもお前も同じようなモンじゃろぉーが」
「あらぁ〜。お母さんはお父さんの笑顔、可愛ゆ〜て大好きじゃけどねぇ? まぁ二人とも上がって上がって」
(いや、今はここ、俺の家なんじゃけどね⁉︎)
などと思った実篤を置き去りに、
「いや〜俺、母さん似でホンマえかったわぁ〜」
「私も!」
各々に好きなことを言いながらゾロゾロと奥に入っていく栗野家の面々だ。
玄関先に立ち尽くしたままそんな彼らを見送る形になったくるみと実篤だったけれど。
「くるみちゃん、大丈夫?」
実篤がくるみの手をそっと引いて、靴を脱ごうと促したら、
「実篤さんのお父さんの笑顔。あんまり【カッコええ】けん、うち、思わず見惚れちゃいましたよぅ。実篤さんはお父様似なんじゃね」
とかくるみがつぶやくから、実篤はにわかに不安になる。
まさかあの父親を〝かっこいい〟と言われる日が来ようとは。
「ちょっ、くるみちゃんっ⁉︎」
靴を脱ぎ掛けで中途半端な体勢のまま眉根を寄せた実篤の顔をじっと見下ろすと、くるみが上がりかまちに腰掛けてスニーカーを脱ぎながらふふっと笑う。
「あらぁ〜。お母さんはお父さんの笑顔、可愛ゆ〜て大好きじゃけどねぇ? まぁ二人とも上がって上がって」
(いや、今はここ、俺の家なんじゃけどね⁉︎)
などと思った実篤を置き去りに、
「いや〜俺、母さん似でホンマえかったわぁ〜」
「私も!」
各々に好きなことを言いながらゾロゾロと奥に入っていく栗野家の面々だ。
玄関先に立ち尽くしたままそんな彼らを見送る形になったくるみと実篤だったけれど。
「くるみちゃん、大丈夫?」
実篤がくるみの手をそっと引いて、靴を脱ごうと促したら、
「実篤さんのお父さんの笑顔。あんまり【カッコええ】けん、うち、思わず見惚れちゃいましたよぅ。実篤さんはお父様似なんじゃね」
とかくるみがつぶやくから、実篤はにわかに不安になる。
まさかあの父親を〝かっこいい〟と言われる日が来ようとは。
「ちょっ、くるみちゃんっ⁉︎」
靴を脱ぎ掛けで中途半端な体勢のまま眉根を寄せた実篤の顔をじっと見下ろすと、くるみが上がりかまちに腰掛けてスニーカーを脱ぎながらふふっと笑う。