社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
「――うち、鬼塚くんにされ掛けたこと、忘れちょらんもん」
手にしていたマリトッツォをお皿に戻すと、鏡花のスイーツ山盛りなお皿とともに手にして。
「それじゃあ」
そそくさとその場を立ち去ろうとしたくるみだったのだけど。
「ちょっと待てよ。僕は今日の参加者リストに【くるみ】の名前があるん見て、胸が高鳴ったんよ? それを無下にする気?」
「下の名前で呼ばんで!」
目の前の優男――芸能界にいても不思議ではないような甘いマスクの鬼塚純平をキッと睨み付けて、くるみはスパン!と線引きをした。
嫌味なほどにスーツを綺麗に着こなしたその立ち姿が、くるみをゾワリとさせる。
学生の頃から制服――くるみの通っていた高校の男子学生は、冬は学ラン、夏は開襟シャツに黒のスラックスだった――を卒なく着こなしていた男前っぷりは未だ健在のようで。
くるみだって付き合っていた当時は鬼塚のルックスにときめいたのを思い出す。
だけど――。
先生や他の学生たちの前では如何にも優しいエリートという仮面を被ったこの男が、一歩裏に回れば平気でこちらの感情なんてお構いなしの強引な振る舞いをすることを、くるみは身をもって体験済みだ。
絶対に騙されない。
手にしていたマリトッツォをお皿に戻すと、鏡花のスイーツ山盛りなお皿とともに手にして。
「それじゃあ」
そそくさとその場を立ち去ろうとしたくるみだったのだけど。
「ちょっと待てよ。僕は今日の参加者リストに【くるみ】の名前があるん見て、胸が高鳴ったんよ? それを無下にする気?」
「下の名前で呼ばんで!」
目の前の優男――芸能界にいても不思議ではないような甘いマスクの鬼塚純平をキッと睨み付けて、くるみはスパン!と線引きをした。
嫌味なほどにスーツを綺麗に着こなしたその立ち姿が、くるみをゾワリとさせる。
学生の頃から制服――くるみの通っていた高校の男子学生は、冬は学ラン、夏は開襟シャツに黒のスラックスだった――を卒なく着こなしていた男前っぷりは未だ健在のようで。
くるみだって付き合っていた当時は鬼塚のルックスにときめいたのを思い出す。
だけど――。
先生や他の学生たちの前では如何にも優しいエリートという仮面を被ったこの男が、一歩裏に回れば平気でこちらの感情なんてお構いなしの強引な振る舞いをすることを、くるみは身をもって体験済みだ。
絶対に騙されない。