至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
これが最後のチャンスだと思った。
今ちゃんと伝えられなかったら、静日くんは自分から線を引いて、二度とわたしに会いに来てくれない……。
そんな気がするから。
「わたし、お母さんに認められたくて飛鳥井くんの申し出を受けようとして……でも、静日くんのことが好きだったから、できなかったんだよ」
静日くんのシャツをぎゅっと握り直す。
「お母さんに失望されてもいい、静日くんが一番好き……静日くんに愛されたい……」
ぽた、と涙が落っこちる。
両手で顔を隠そうしたら、べりっと引き剥がされた。
「やっ、見ちゃだめ……──んっ」
重ねるだけの優しいキスが、わたしの口を塞いで黙らせた。
「ねえ、すばる。俺、前に言ったよね。俺はすばるのことが好き。……大好き」
「へ?」
「お前はとっくに俺に愛されてるのに、まだ自覚してなかったの?」
綺麗な瞳をすうっと細めて。
わたしの大好きな……意地悪な静日くんが姿を現した。
「えっ!? あの時って……。あれはキスの練習のための演技で……」
「キスの“練習”なんか、俺は1回もしたことないんだけど、すばるなに言ってんの?」