無気力な王子様は私への愛を拗らせたヤンデレさんでした。

「……僕は、人間なの？」

「そうだよ？」


逆に、他のなんだって言うの？


「……ひなちゃん、僕の頭がおかしいって知ってる？」

「……？」

「僕、小さい頃からできないことがなかったんだ。頭っていうよりは、身体かな。年頃に見合ったものよりそれ以上のことが当たり前にできたんだ」


それって、天才……ってこと？


「でも、そのせいで化け物だとか言われて……母……いや、なんでもない。でも、すごいでしょ？こんな人が旦那さんになってくれたら嬉しいでしょ？」

「別に、嬉しくはないよ」


ここは、ちゃんと伝えよう。


「私は、ひなくんだからひなくんが旦那さんになって欲しいだけであって、ひなくんになにもなくても私にとってひなくんは全てだから、ひなくんがいいよ」

「……！ひなちゃん……」


……あと、いま言ってたこと、すごく気になるな……。


もしかしたら、晴翔さんが言おうとしてたことに関係してたり、して。