美琴ちゃん、大丈夫?
青い髪にキャップを被ってピアスをびっしりつけた黒づくめの人。

病室の入り口のふちに寄りかかって微笑んでいる。





「久しぶり。美琴ちゃん。」




サングラスを外して、垂れ目をのぞかせた。




「歩さん!」




歩いてくるその姿は芸能人オーラがすごくて、やたらかっこいい。





「よかった…すっかり元気そうで。昨日まで生死をさまよってた人とは思えない食べっぷりだね。
後遺症とかは…?」


「はい。おかげさまで奇跡的に何もなさそうです。」


「はー、よかった!何よりだね。」


「聞きました、歩さんが献血に駆けつけてくれたって。歩さんのおかげです。」



歩さんは思い出したようにカラカラと笑いながら、猫っ毛のおじさんを撫でる。


「ビックリしたよ。ライブ終わってみたら何十件もジュンジュンから通知があってさ。助けてくれぇぇ美琴ちゃんがぁぁあ!!とか泣かれて。あ、これお見舞い。」


そう言って山盛りのフルーツを顔の横に持ち上げた。

さすが歩さん。私の欲しいもの、よくわかってくれてる。

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