振られた私を御曹司が拾ってくれました。
私はすぐにカシムの後を追いかけて、一階のリビングへ向かった。
そして、リビングのドアを開けると同時に、中から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「琴音!」
驚いて声の方を見ると、そこに居たのは…駿だ。
そして、その横にはボディガードの未来が一緒にいる。
私は二人へ向かって走り寄った。
「駿、未来、来てくれて…ありがとう。」
駿は近寄り、私を正面から抱き締めてくれた。
「琴音、遅くなってごめん。…でも無事でよかった。」
駿の声は震えていた。私のことを、かなり心配してくれていたようだ。
顔は良く見えないが、泣いているようにも感じる。
すると、未来が横から話を始めた。
「琴音、…クマのキーホルダーを持っていてくれてよかった。クマのGPSがあなたの位置を教えてくれたのよ」
クマのお腹が光っていたのは、やはりGPSが作動していたからだった。
キーホルダーのクマさんに感謝だ。