振られた私を御曹司が拾ってくれました。
私は飛行機に搭乗して、さらに驚かされる。
この飛行機の中は、まるで高級なホテルの部屋のように広々としている。
飛行機の中に、バーカウンターや小さなカジノのような設備もついている。
本格的なシアタールームもあり、映画も楽しめるようだ。
さらに、寝室も個室になっていて、まさに豪華ホテルのようだ。
「…駿、す…すごい…こんな飛行機…乗っても良いのですか?」
「そうだな…アジームさんには感謝しなくちゃな。」
アラブ首長国連邦にあるアブダビ空港までは、15時間くらいの時間がかかるらしい。
ただ、この飛行機なら15時間はすぐに過ぎてしまいそうだ。
この飛行機には美しい航空アテンダントも数名搭乗している。
飛行機が空港を飛び立ち、少しするとアテンダントが飲み物を運んでくれる。
おすすめとして、珍しいキャメルミルクを勧められた。
その名前の通り、ラクダのミルクだ。
初めて見るキャメルミルクは、色などはそんなに牛乳と変わらない。
駿もキャメルミルクは初めてだという。
私達は恐るおそるキャメルミルクを口に含んでみた。
匂いはほとんど感じないが、少し塩気のある濃い味がする。
以前にどこかで飲んだバターミルクに少し似た感じの味がする。
しかし…駿と私は無言で顔を見合わせた。
恐らく、日本人にはコーヒーやチョコレートのフレーバー入りが飲みやすいだろう。
アテンダントはそれを分かっているように、キャメルミルクに入れるコーヒーフレーバーのシロップを微笑みながら手渡してくれた。
このシロップを入れると、癖はあるが飲みやすくなる。
そして、ディナーもかなり豪華だった。
アラビア料理は以前にも、日本で食べたことはあったが、この料理はかなり本格的なメニューだ。
香辛料はかなり効いているが、それほど辛い訳では無い。
表現は難しいが、エキゾチックな香りという言葉が一番ぴったりだろう。