振られた私を御曹司が拾ってくれました。

私は飛行機に搭乗して、さらに驚かされる。

この飛行機の中は、まるで高級なホテルの部屋のように広々としている。
飛行機の中に、バーカウンターや小さなカジノのような設備もついている。
本格的なシアタールームもあり、映画も楽しめるようだ。

さらに、寝室も個室になっていて、まさに豪華ホテルのようだ。


「…駿、す…すごい…こんな飛行機…乗っても良いのですか?」

「そうだな…アジームさんには感謝しなくちゃな。」


アラブ首長国連邦にあるアブダビ空港までは、15時間くらいの時間がかかるらしい。

ただ、この飛行機なら15時間はすぐに過ぎてしまいそうだ。

この飛行機には美しい航空アテンダントも数名搭乗している。

飛行機が空港を飛び立ち、少しするとアテンダントが飲み物を運んでくれる。

おすすめとして、珍しいキャメルミルクを勧められた。
その名前の通り、ラクダのミルクだ。

初めて見るキャメルミルクは、色などはそんなに牛乳と変わらない。
駿もキャメルミルクは初めてだという。

私達は恐るおそるキャメルミルクを口に含んでみた。
匂いはほとんど感じないが、少し塩気のある濃い味がする。
以前にどこかで飲んだバターミルクに少し似た感じの味がする。
しかし…駿と私は無言で顔を見合わせた。
恐らく、日本人にはコーヒーやチョコレートのフレーバー入りが飲みやすいだろう。

アテンダントはそれを分かっているように、キャメルミルクに入れるコーヒーフレーバーのシロップを微笑みながら手渡してくれた。

このシロップを入れると、癖はあるが飲みやすくなる。

そして、ディナーもかなり豪華だった。
アラビア料理は以前にも、日本で食べたことはあったが、この料理はかなり本格的なメニューだ。

香辛料はかなり効いているが、それほど辛い訳では無い。
表現は難しいが、エキゾチックな香りという言葉が一番ぴったりだろう。

< 120 / 128 >

この作品をシェア

pagetop