【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)
『会議が短くなれば万々歳だな。あのムッツリ島田ロボも國井に感謝するだろうよ』
『べ?! べべ別に私は会長の体への負担を考えただけです。ゼネラルマネジャーに、ほめられたいわけではっ……』
『おー? どうした? 小猿みたいに真っ赤だぞー?』
『んもう! 藤森さん!』
こちらに気づかず、なんだかおかしなやりとりを経て役員室へ消えていく背中を確認し、俺の方も本来の勤務地へと戻る。
……なにがムッツリロボットだ。藤森め。
そう心で毒づきながらも、視線は反射的に彼女の後ろ姿を追うように閉じた扉へ向いてしまうのはなぜだろう。
『すみ、ません……迷惑かけて、じぶんで歩きます……。ふじもりさんにも、ほうこく、しなきゃ……』
再び浮上してきた記憶が、俺の脳内を流れる。