【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)
「――ちょっ!! なーに諦めたような顔してんの?!」
「いでっ」
ペチン! とオデコを小突かれる。
オデコを抑えて顔をあげると、強気に微笑む友子が小さなハンドバッグと伝票を持って立ち上がったところだ。
「なーんのために教えたと、思ってんのよ?! まだ相手が決まったわけじゃないでしょ!『私が立候補します!』って気持ちで迫ってみればいーじゃない!」
せ、せ、せ、迫る……?! そっちこそ、なに言ってるの?!
「ちょうど今月末からウチに来るんだし、今動かなくていつ動くのよ」
「わ、私がっ!? 私はそんな別に――」
こんな気分になって説得力が無いかもしれないけれど、今まで恐れ多くて、この恋を成就させようなんて考えたことなかった。
もちろん叶ったら嬉しいけれど!
だって想像出来ないよ。女性にすら興味なさそうな、あの島田さんだよ?