【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)

 相手にされるわけ無いし。煙たがられておしまいだろうし。そうなるくらいなら、今のままでいいって――。

「桜――」

 ゴニョゴニョ心で言い訳を連ねていると、

 友子はずいっと、メイクの行き届いた整った顔を寄せてきた。

 大きな目をきちんと合わせて、そして言い聞かせてくる。

「――好きなんでしょう? 私には、ゼネマネのどこがいいのかわかんないけど、恋は見てるだけじゃ、なーんにもはじまんないわよ。チャンスなんだから、頑張ってみればいいじゃない。今からだって、遅くない。なにごともやってみないと、わからないわよ……? 例え相手が悪魔やロボットでもね――」

 友子……。

 彼女は静かそう言って退けるとパチンとウインクをして、くるりと背中を向ける。
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