【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)

『女嫌いのあんたのいる――』

ふいに蘇る、英子室長の声。

……別に女嫌いというわけではない。

ただ、長らくこのエグゼクティブのセクレタリー職についていると、同行するあらゆるイベントなどで女性の見たくない部分が目についてくる。

ステータスのある者に媚びを売るように迫り、いざ思うようにいかないと、手のひらを返したような態度で離れて行く。

自分本意の計算高い姿。

もちろん、すべてがひと括りでないことは理解しているが。

これまで何度か言い寄られた過去の女性との恋愛でも、その見解は拭えなかった。

『顔はいいのに、性格は冷たいのね』

『愛想なさすぎ、もっと優しくできないの?』

そんな見てくれだけを求める女性を大切にしたいと思えるわけもなく……

三ヶ月もしないうちに相手の方も気持ちが遠のき、交際が破綻するという流れが定例化。
< 95 / 135 >

この作品をシェア

pagetop