【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)

そんな無駄な時間を過ごすくらいなら、ずっと独り身で仕事に身を捧げていた方が有益だと、思うようになった。

なにより、俺を理解しようと思う女性など現れるわけがない。

英子室長の俺に言い当てた『女嫌い』とやらは、たぶんこの見解から滲み出たものだろう。

――本当に見合いなど、求めていないというのに……



✳✳✳

「いやぁ――いきなり呼びつけてすまんなぁ、島田」 

「………………いえ」

――しかし、頭を抱える間もなく翌朝はやってきて。

秘書室で挨拶を終えての就業前。役員室へ呼びつけた漆鷲栄ことお節介老人は、プレジデントデスクの前に立つ俺を見るなりにこやかに言い放つ。

「実は、お前と相性の良さそうな相手を見つけてな。居ても立っても居られなくて、つい呼び出してしまった」

いきなりいつもの調子で爆弾が落とされ、朝からその場に倒れ込みたい気分になる。
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