クールな美形王子の誘惑
「……ま、最近の早川、見てらんないし。
さっさとどっか行ってもらった方がいいかもね」
「冷たっ」
「仕方ないじゃん。
心配したってあっちはいらんお世話って感じだし。
あっちが優しくなってくんないと」
……梓くんは
いらないお世話、なんて態度…私にとったことない気がするけど…?
「まぁ、早川のことなんてどうでもいいけど。
とりあえず勉強教えればいいんでしょ?
報酬は?」
「夏祭りで好きなの奢ったげる!」
「……ベビーカステラね」
照れくさそうにプイッとそっぽ向く京ちゃんさんに、
彩奈ちゃんは『京ちゃんかわゆす…』とため息をこぼした。