魔法の使い方2 恋のライバル、現る!?
「……あんたは本当に俺を一人にしてくれねぇな」

 呆れているような、寂しいような……それでいて満たされているような顔で、ヴィオルドは呟いた。ミーナの手を軽く握り返す。

 ヴィオルドは彼女を遠ざけようとしばらく姿を眩ます予定だったのにあっさり見つかってしまい、その計画も狂ってしまった。何故か彼はそのことに安堵している。

 彼から手を離したミーナは腰に手を当て強気な笑みを浮かべた。

「当然よ! 嫌だと言ってもストーカーのようにつきまとってやるんだから。嫌がらせにぴったりね」
「ははっ、何だそれ」

 ヴィオルドは楽しそうに笑って言葉を返す。

 彼はずっとガラスの板を隔てていた世界に入れた気がした。ミーナに無理やり手を引かれ、明るい輪の中の世界に連れてこられたのだ。

「……ありがとな」

 ヴィオルドはぽつりと呟くように感謝の言葉を述べる。

「ずっと、ずっとヴィオのそばにいるから」

 ミーナは顔を赤らめてそっと微笑んだ。
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