贄
少年は正面に立っているその人の全身にもう一度視線を送った。月の光に照らされているその人は、やはりどこからどう見てもお姉さんである。少年は、膝を抱えた。
「それでお姉さんは何者なんですか?この村の人、ではないですよね」
「よくわかったな、少年」
その人はいたずらっぽく笑う。
「いや、普通わかりますって。まずお姉さんの外見。その髪の色と瞳の色はこの村では珍しいし、それだけ珍しいなら、この村で知らない人はいないと思いますよ。そしてこの村の人ならば、なんで俺がここにいるのか知っているはずなんです。でもお姉さんは知らなかった」
なるほど、と頷いてその人は少年の隣に腰を下ろした。
「私はここの民ではないよ。各地を転々としている、旅の者だ」
さて、とその人は言った。「私は君の質問に答えた。次は君が私の質問に答える番だよ」
「それでお姉さんは何者なんですか?この村の人、ではないですよね」
「よくわかったな、少年」
その人はいたずらっぽく笑う。
「いや、普通わかりますって。まずお姉さんの外見。その髪の色と瞳の色はこの村では珍しいし、それだけ珍しいなら、この村で知らない人はいないと思いますよ。そしてこの村の人ならば、なんで俺がここにいるのか知っているはずなんです。でもお姉さんは知らなかった」
なるほど、と頷いてその人は少年の隣に腰を下ろした。
「私はここの民ではないよ。各地を転々としている、旅の者だ」
さて、とその人は言った。「私は君の質問に答えた。次は君が私の質問に答える番だよ」