現実主義者の恋愛事情・王子を一時預かりします  レイと綺麗

ゲゲゲゲゲゲっ・・・・

綺麗はおったまげた。
この態勢は・・・
男女逆ではないか?

綺麗の太ももに
王子の体重がかかり、
体がソファーに沈み込んで動けない。

王子は全体重がかからないよう、
少し立膝をしているが
その下半身を密着してくる。

こいつは・・・
<受け>ではない・・・
<攻め>だ!

その圧から逃れようと、
綺麗はソファーの背もたれに背中を、ぴったりとくっつけた。

「あのあの・・・
彼氏いるよね・・・・」

王子の唇が、
綺麗のうなじに触れながら、
「もちろん、フランスだけじゃない、ドイツとイタリアにも・・・」
耳たぶを甘噛みされた。
「ふへっ?」
綺麗は間抜けた声を出してしまった。
「私・・女だよ」

王子が耳元で吐息と共にささやく。
「どっちもOK]

王子の片手が綺麗の胸を押えた。
「やっぱり女の子は柔らかくてふわふわだ・・」
「ぐはっ・・・」
その手の平が強く押し付けられる。

そりゃ・・
この状況では体温上がるし・・
皮下脂肪は自慢ではないが、人より多い・・・

「プレッシャスと同じで柔らかい・・」

綺麗はこの態勢、状況が
脳内で処理できない。
「浮気は・・だめでしょ・・?」

首筋に強くキスをされた。
跡が残るようなキス。

「別に・・
単なるセフレだから・・・」
王子はしらっと言う。

「あの・・私は女の子!!ではない・・けど」
王子はその綺麗の意見に、少し体を離して、
まじまじと綺麗の顔を見た。

「東洋人は若く見えるから」
はぁ・・
そうと感心をしている場合じゃない!

王子は下半身だけじゃない、
今度は上半身もすり合わせるように密着してくる。
満足げに息を吐き、楽しんでいる
いや・・
オス顔になってるやん

次は・・・
次は・・・

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